私のAI朗読記録

AIに書いてもらい、私が読む。

私の書いた怖い話「超能力」

最近扁桃炎になってしまい、朗読ができず動画の更新ができなかったので、いつもはAI執筆の物語を私が朗読するのですが、しばらくは私が執筆した物語を合成音声に読んでもらう動画を作ってみました。そこで今回から何回か、私が書いた怪談を紹介していきます。

youtu.be

超能力

高校生の頃の話なのですが、クラスに一人はいるような、不思議ちゃん?って言うんですかね。ちょっと変わった男の子がいたんですよ。その子の名前をA君とします。

A君は性格は暗めでしたが決して人と打ち解けられないわけではなく、その変わった性格がウケてクラスメイトに良く話けられるような子でした。

ある日私がA君と一緒に帰っていると、ふとA君がこんなことを言いました。

「僕、超能力って誰でも使えると思うんだ。使えないと思っているだけで、実はみんな暗示を掛け合っているんだ」

「僕が君に左腕が痒くなる、掻きたくなったよね、と言ったとする。そしたら君はそのうちに左腕が痒くなるんだ。」

私はA君が何を言っているのかよくわかりませんでした。A君は自分だけの秘密をそっと話しくれたような雰囲気で私を見ていました。

「ふーん、でもよくわかんないや」

私は左腕を掻きながら答えました。

 

翌日もA君は不思議な子でした。

教室の隅でよくわからない本ばかり読んでいましたが、相変わらずクラスメイトからは常に話しかけられていました。

ある日、A君と喧嘩をしてしまいました。

きっかけはとても些細なことだったと思いますが、よく覚えていません。

口論が続き、A君もヒートアップしています。

A君は私にまた変なことを言い始めました。

「君も同じじゃないか!僕もそうだ!クラスのみんなだってそうだ!みんなで変えてきた結果じゃないか!今も君はそうやって…」

 

「A君なんか消えちゃえ!」

その翌日から、A君が学校に来なくなっちゃったんです。家にも帰ってないみたいで、行方不明になっちゃいました。

警察や地域の住民も探したんですが、痕跡も出たのか出ないのか、そのうち捜索も打ち切りになってしまいました。

それからテレビで超能力特集とか見かけると怖くて。なにより人と話すのが怖くなってしまったんですよね。

極力人とコミュニケーションをとらない仕事をして、休日も1日中家にいるようにしています。恋人もいないですし、きっと結婚もしないと思います。

孤独に人生を消費しているなかで、やっぱり時々A君のことを思い出します。

 

でもやっぱりこんな話信じられないですよね。

やっぱりそうなんだ。どうせつまらない話なんだ。私の話を信じられない人なんかもう眠くなってるんだろ?もう寝ちゃえ。